
ミリアム・タイラ氏が代表を務める「Yume」は、日系社会の障害を持つ子どもたちを支援するため様々な活動を行っている非営利団体である。今回、ペルー新報社の記者が同団体の副代表で創立者のセシリア・タガタ・シルバ氏にインタビューを行った。
タガタ氏は「Yume」の設立の経緯については「何年も前からカリタス・フェリセスプログラムのボランティアをしていました。そして、『Yume』は障害を持つ子どもたちを持つ母親のグループの『両親がいなくなった時、この子たちはどうなるのだろうか』という心配や思いから生まれました。母親たちの一人が私と連絡をとり、私は彼女らと集まり、同プロジェクトをどのように実現するか検討し始めました。そして、私たちは日系社会の障害がある子どもたちのためのスペース、生活できる家を作ることを目的とした非営利団体を設立することを決めました」と説明した。
また、タガタ氏は「現在『Yume』には20家族が登録しており、プログラム作りや組織化を進めている段階です。幸いなことに、ニッケイ・ガストロミー協会からペルーにおける日系グルメフェスティバルの『ゴチソウ・ペルー』において布製のバッグを販売する可能性について申し出てくださったり、日系のアーティストグループの『Imelli』からも展示会の売り上げの一部を寄付してくださりました。このように支援を申し出てくださる方々の力により、『Yume』が持つプロジェクトが徐々に実現に近づいてきています」と語った。
さらに、タガタ氏は「昨年度末の『Yume』の終了式において実施した活動は母親たちにとって一つの驚きとなったようです。これらの活動は私たちのグループ及び目的について日系社会の人たちに知ってもらう機会となります。私はグループの活動は寄付だけでは継続していくことは難しいと考えており、経済的に自立するための収入を得るためのプロジェクトを頭に描いています。そして、我々は日系社会の皆さまの参加と支援を必要としています」と強調した。
インタビュー:ルベン・カナグスク 日本語翻訳:都丸大輔