
毎年7月末はペルー独立祭(28日)のシーズンー。全国の家庭、学校、公官庁などでペル-の国旗を掲げ「発展、躍進の誓いを」新たに、国民こぞってお祝いするならわしだが、ここペルー日系社会でも20日、日秘文化会館大ホールで日系人協会主催による独立記念祭のイベントが開かれ、政務多端のオヤンタ・ウマラ大統領はじめ福川大使夫妻、日系各団体代表ら関係者多数が参加、心からペルーの独立祭を慶祝するとともに日本とペルーの伝統的友好ムードを大いに盛り上げた。
セレモニーではウマラ大統領、福川大使の挨拶のほか、アベル・フクモト会長から大統領に『忠実』と書かれた額や野口忠行画伯寄贈の絵画などの贈呈、貴賓室に平成天皇と並んで掲げられたウマラ大統領写真の除幕式もあり、イベントに花をそえた。
ウマラ大統領は挨拶の中で少年時代に学んだ時習寮、ラ・ウニオン校に熱い思いをはせながら「いまでも日本人の勤勉さ、誠実さ、努力、進取の精神など貴重な多くのことを学ぶことができ、非常に誇りとし、感謝している」と述べ、さらに日系社会の基盤を築いた日本移民先駆者の血と汗の努力、そして先駆者の遺志を受け継ぎ、日系社会はもとよりペルーの政治・経済・企業などあらゆる分野に進出、ペルーと日本の友好親善、文化交流に大きな役目を果たしている多くの日系人の功績、活躍をたたえるとともに「わたくしも日系校の同窓生の一人として、わが国と日本の友好・協力関係の強化に一層邁進したい」との要旨で日系人に対する愛着を披露した。
写真上はペルー全国マリネーラ大会で優勝した日系の少年、少女とともにウマラ大統領(中央)を囲んで、左から福川大使夫妻、右側、アベル・フクモト会長夫妻。下は日系の高齢者・深沢ヒロノさん(97歳・元日系婦人会長)の手を握って親しく歓談のウマラ大統領。